明治27年誕生、大衆のための芸能「かしも明治座」国道257号線を通ると、山際にひときわ目をひく古い建物「明治座」が見えてきます。
回り舞台やスッポン、両花道備えた劇場形式の農村舞台で、県指定有形民俗文化財に指定されており、「娯楽の殿堂」として村の人々に愛され続けてきました。創建当時は、地芝居のほか旅役者の芝居興業、浄瑠璃、手品、見世物、幻燈など、新しい時代の流行にのった大衆演芸が行われていました。
大正時代には活弁と楽隊のついた無声映画を、昭和になると剣劇やレビュー、浪曲、トーキーなどが流行り、戦後は歌舞伎のほか、映画上映、漫才、歌謡ショーなど、その時代時代にあった演目を自由に楽しんできたのです。